在学生インタビューシリーズ②

コロナ禍の中でも負けずにできる限りの活発な国際交流や学生活動を率先して行った功績で2022年度の学長賞に選ばれた石川夏帆さんに、清泉での英語学習や、オンライン留学、オーストラリアに進学して日本語教員を目指す気持ちなどを聞きました。

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2023年3月13日 在学生インタビュー:石川夏帆さん

司会:石川さん、学長賞受賞おめでとうございます。

石川:ありがとうございます。こんな立派な賞をいただいて、4年間を振り返ると、とても感慨深い気持ちになります。

司会、学生時代のこれから、という時にコロナで何もかもできなくなる中、果敢に学生活動を力一杯頑張った姿勢が、とても高く評価されました。でも、本当に大変でしたよね。石川さんは、長期留学の計画を1年生の時からしっかり立てていて、よく質問に来ていたのを覚えています。ものすごく楽しみにしていたのに、ちょうど2年になる直前にコロナが一気に広まり始めて、渡航ができなくなってしまったのでしたよね。

石川:はい。もう、あの時は、本当に気持ち的にきつくて、留学は本当に目標だったので、何もかもが突然できなくなってしまった時は、これまで目標にしていた分、余計気持ちがマイナスになってしまってしまいました。現地留学を諦めるなど最終的には自分で決断はしたもののすごく辛かったです。

司会:そうですよね。でも、そこで引きこもらずに、負けるものか、と、逆にできる活動を片っ端からやり始めた感じでしたね。留学も、行きたかったオーストラリアの大学にオンライン留学をしましたね。

石川:はい。あの期間が私のターニングポイントだったかもしれません。留学も現地に行けないのは残念に思ったのですが、オンライン留学を選択したのは、本当によかった、と今ではすごく思います。ものすごく力がつきました。

司会:多分、現地に行っていたら友達に助けてもらえたりするけれど、オンラインの方が課題も多くなるし、日本の環境の中で集中的に勉強するので、ハードだったんじゃないですか?

石川:いや、本当にハードでした。でも、多分、現地に行ったら、甘えてしまったようなところも、環境的な制限があるからこそ、質的にすごく頑張れたと思います。友人もたくさんでき、渡航制限が少し緩和されたときに対面で会いにオーストラリアへ行きました。はじめましてのような、久しぶりのような少し不思議な感じでした。年齢も国籍もバラバラですが、今でも連絡を取り合い、お互いを高め合える存在です。

司会:オンラインであっても、世界とはつながれる、ということですね。石川さんは、日本語教員課程を取っていて、卒業後はオーストラリアに行って、幼児教育も勉強するのですよね。

石川:はい。留学のリベンジとして新たに興味の持った幼児教育を学びに、そしてボランティアとして現地の日本語学校にお世話になる予定です。日本語教育については元々、高校生の時にALTの先生とお話ししていて、外国で母国語を教えるのは楽しいよ、という話になって、そこから日本語を外国で教えることに興味を持ったんです。それで、受験の時は、日本語教員の勉強ができて、英語力も伸ばせる大学がいいな、と思って大学を探しました。

司会:そうだったんですね。清泉にした決め手はなんだったのでしょうか。

石川:少人数ですごく能動的に学べるような雰囲気だったので、やはり、自分からどんどん参加する感じでないと伸びないような気がして、そういう環境に期待して来ました。

司会:期待通りでしたか?

石川:想像以上の学習環境でした。清泉の英語の授業は、椅子があるようでない、というか、常にクラスメートと動き回って対話しますよね。今4年間を振り返ってみると、ものすごく英語力が伸びた、という実感があります。最近家族にも、「変わったよね。」と言われましたし、自分でも4年前とは全然違う、と思います。

司会:意欲的に活動したことも伸びにつながったのではないのでしょうか。コロナ中は、2年目くらいになると、普段はないオンラインプログラムも色々出てきましたよね。梨花女子大学のサマー・コースとかも参加したのでしたよね。

石川:そうですね。梨花女子大学のサマー・コースは欧米人の学生なども参加していて、英語を使って韓国語を教えてくれるのですが、教科書が日本語なんです。いろいろな言語が飛び交って、面白かったです。ハングルも読めないゼロからのスタートでしたが最終日には簡単なテストを受けられるまで成長しました。今でも韓国語の勉強は独学で続けています。

司会:石川さんは清泉祭の実行委員も3年間やって、イブラ・ワ・ハイトのボランティア・サークルや、国際交流ボランティアのアミーガスの、オンライン交流にも参加したし、留学準備講座も、後輩のために、何度もトークにきてくれましたよね。学科のリーディング・マラソンやEnglish Language Loungeにも参加していたし、オンライン留学中に、並行してキャンパスでできる限りの活動を熱心にやっていて、みんな勇気づけられました。学外の全国学生英語プレゼンテーション・コンテストにも出場して予選を突破したのでしたよね。すごいバイタリティーです。

石川:やっぱり一度マイナスに突き落とされたので、とにかくできることをしよう、といろいろやってみたのが、結果的にとても充実した4年間になりました。

司会:卒業論文も英語で50ページ以上書いたそうですね。テーマは何ですか?

石川:異文化間コミュニケーションです。これからの自分の学びにも少しつなげたいと思い、文化の視点から日本での幼児英語教育に焦点を当てました。これからも、異文化に触れて学びながら、世界と日本を結ぶ仕事をして行きたいです。

司会:石川さんのバイタリティーがあれば、きっと大きく羽ばたけるのではないでしょうか。いよいよ念願の渡航もできますね。頑張ってください。今日はありがとうございました。

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